昨日の夜は、新聞配達のバイクの音が聞こえるまで涼子と電話で話をしていた。
時折、窓から外を見て、なぜだか切なくなって2人で泣いた。
2人とも心の中は不安でいっぱいだった。
慣れない実習は、やはり相当キツイ。
無我夢中で自分のストレスにも気付いていなかった。
緊張や焦り、さまざまな問題、想像以上に自分が追い詰められていたと気付く。
「まこがいて良かった…うぐぐぐ」
何が辛いのかわからないけれど、涙が止まらない涼子。
「涼子…私も涼子がいてくれて良かった…」
年齢だけは大人の仲間入りをしていても、
まだ気分は高校生とほとんど変わらない。
実習を通して、それを実感した。