「寂しかったよ~!相棒!!」
龍之介が陸の首下に抱きつく。
「見て見て!神崎のジャージ姿待ち受けにしちゃった!」
レナが嬉しそうに陸に携帯を見せた。
みんなに愛されてるのがわかる。
クラスのみんなと共に教室の中の全てのモノまでもが喜んでいるように見えた。
「城山、ちょっとかわいそうだったかな。」
陸の言葉にみんなから一斉にブーイング。
「全然かわいそうじゃね~よ!!」
「ああなって当たり前だって!」
「他のクラスもみんな喜んでたぜ」
あまりのみんなの勢いに陸も困惑顔。
「マジ、まこたんのMDに感謝だな!」
龍之介が私に声をかけた。
私はみんなの輪に入ることが怖くて、遠くからその様子を見ているだけだった。
レナとその友達数人の態度がおかしいこと、私は痛いほど感じていた。