少しずつ陸と距離を置いて、さよならする頃には特別な感情が消えていれば…



そう願う自分と、陸と特別な関係になりたいと願う自分。



「まこは、いろいろ考えすぎなんだよ!気楽に気楽にね。あと半分の実習を頑張ってちゃんと単位取ることが最優先。それに、恋が乗っかってるだけなんだから!」



手をつないで屋上の真ん中を歩いた。


泣きそうになったけど、上を向いて歩いたら自然と笑顔になれた。


曇り空から顔を出す太陽が、陸の笑顔を思い出させた。