放課後まで、クラスのみんなは校長や教頭に今日のことを説明した。
私は校長室の入り口で立ったまま、黙って聞いていた。
言いたいことはたくさんあるけれど、それを生徒が全部言ってくれた。
龍之介は泣いてた。
「あんなこと言って許されるんですか?それでも教師って言えるんですか?」
「俺達の気持ちなんて考えてないんです!城山先生は神崎君を傷付けたんです!!」
校長はずっと渋い顔をしてた。
生徒の方を見ず、ただ机の上の書類に視線を落としたままだった。
教頭先生には、生徒の気持ちが伝わっていたようだった。
何度も何度も頷いていた教頭先生に、少しだけホッとした。