教育実習も後半に突入した。
実習生同士の友情は日に日に深まり、
生徒達とも不思議な仲間意識が生まれていた。
学校でしか会うことのできない陸とは、
毎朝のおはようとバイバイだけが楽しみだった。
毎日、通りすがりに何か話してくれる陸。
「よ!!」
とか
「ばいびー」
とか…
だけど、あの2人きりの帰り道からまだ一度も会話らしき会話をしていない。
教育実習が終わったら…さよなら?
考えると、胸が苦しくなる。
こんなに好きなのに…
こんなに陸に支えられているのに…
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