「今日送るから。俺の責任だしな!」



陸は壁掛時計を見上げた。



「いいよ。もう大丈夫だよ。ボーっとしてた私が悪かったんだよ!!」



握られていた手が自由になる。


そして、陸はもう一度、私の手を握る。



「っていうか、送らせろよ!!ば~か!」




ちょっとスネたようなかわいい表情の陸。


照れくさそうに天井を見る。



「じゃあ、お願いします。」



年下なのに、陸は私を年下のように扱う。


心地いい。




陸、私のことどう思ってる?



その強くて優しい手。



陸の全てに恋してる。