■能内麻痺
○Side 奈穂

『…んッ……あぁ!』

布団や手で口を押さえていても、もう我慢が出来ない

彼の指に反応してしまう

『奈穂… 今からちょっと痛いかも』
『ぇ…?』

真中くんは小さな声で「ごめん」と言うと私の胎内に指を1つ、ゆっくりと沈めた

『―…ッ!』

何…ッ?!
変な感覚が…

気持ちいいとは思わない不思議な感覚

今まで何も入れた事のないソコは彼の中指さえも侵入が困難だったらしい

『やっぱキツイな…』

諦めたのか指を抜いて、私の涙を唇で拭ってくれた

終わった…
そう思ったのもつかの間、真中くんは私の足元に下がり太股を持ち上げた

『やっ……! 見ないで!!』

必死に足を閉じようとするが力で敵うわけがない

はしたなくシーツまで垂らした体液を真中くんは舌で掬い上げる

そして自らの舌を私の胎内へと捩込んだ

『んぁ……! あッ…あぁッ』

誰の声…?
誰の感覚…?

『はッ…あぁ! もっ……やぁ…!!』

私じゃないと言ってッ


『奈穂… 可愛い…』
『ん…ッ ハァ…ハ…』

可愛い…なんて言われても信じられない

だって汚いもの
こんな声、さかりついた雌猫と変わらない

『可愛ー… 可愛くて堪んない…』

首を何度、横に降っても
真中くんは「可愛い」と言い続ける

そして優しいキスをくれた

『ねぇ… 俺が入ってもいい…?』

優しい声が耳を掠め…
優しい指が髪を撫でる

『俺…我慢の限界なの…』

そして優しいキス…

永遠に続きそうなキスで私の能内は麻痺していった…