■家族に
ずっと会っていたのに…
久しぶりに感じる
完全な洋…
やっぱ温もりが違う
もう何処も欠けてないんだよね…?
『奈穂… 家に帰ろうか…』
『…うん』
『話しながら帰ろう…』
洋は私の手を強く握り、真っ直ぐに歩き出す
『俺ね… 母さん死んだの無かった事にしたかったのかも知れない…』
『…』
『やっぱどんな母親でも生きててほしいしさ…』
駅から海を見る洋の目が悲しげに見えて、手を痛いくらいに握ってしまった
『…平気だよ? もう子供じゃないんだから』
それに気付いたように笑う洋
『…家族つくろう!』
『はぁ?!』
私の突然の言葉に洋は後込みする
『寂しくないようにたっくさん!』
『プッ… 奈穂、たくさん産めるの?』
『それは…』
ちょっと辛いかも…
でも洋と家族になりたい
『…俺、卒業したら就職すんだ』
『え? あんなに頭いいのに?』
『商業科だしね』
フッと笑う洋
それと同時に遠くで電車の音がした
『3年… 3年経ったら家族になってくれる?』
『え…?』
『駄目?』
洋は意地悪な笑顔で私の顔を覗き込む
そんなのもう答えたじゃない…
『駄目なわけない…です!』
『…よかった!』
私達はあの雪の日に始まった…
【悪い… 俺、アパートなんだ…】
【飼ってもいいですか?】
そして暖かい緑の中で結ばれる…
【っ好きです!】
【…愛してる…】
最後は…
いや、新しい始まりは…
ずっと会っていたのに…
久しぶりに感じる
完全な洋…
やっぱ温もりが違う
もう何処も欠けてないんだよね…?
『奈穂… 家に帰ろうか…』
『…うん』
『話しながら帰ろう…』
洋は私の手を強く握り、真っ直ぐに歩き出す
『俺ね… 母さん死んだの無かった事にしたかったのかも知れない…』
『…』
『やっぱどんな母親でも生きててほしいしさ…』
駅から海を見る洋の目が悲しげに見えて、手を痛いくらいに握ってしまった
『…平気だよ? もう子供じゃないんだから』
それに気付いたように笑う洋
『…家族つくろう!』
『はぁ?!』
私の突然の言葉に洋は後込みする
『寂しくないようにたっくさん!』
『プッ… 奈穂、たくさん産めるの?』
『それは…』
ちょっと辛いかも…
でも洋と家族になりたい
『…俺、卒業したら就職すんだ』
『え? あんなに頭いいのに?』
『商業科だしね』
フッと笑う洋
それと同時に遠くで電車の音がした
『3年… 3年経ったら家族になってくれる?』
『え…?』
『駄目?』
洋は意地悪な笑顔で私の顔を覗き込む
そんなのもう答えたじゃない…
『駄目なわけない…です!』
『…よかった!』
私達はあの雪の日に始まった…
【悪い… 俺、アパートなんだ…】
【飼ってもいいですか?】
そして暖かい緑の中で結ばれる…
【っ好きです!】
【…愛してる…】
最後は…
いや、新しい始まりは…