■夢
『寝てなきゃ駄目だからね!』
『…はい…』
珍しく強引な奈穂の気迫にやられ俺は素直にベッドに寝転んだ
せっかくだしコーヒー来るまで寝るか…
昨日、寝るの遅かったしな
そう思うが早いか、意識はフッと遠退いた
そして夢を見た
【名前、トラにしなよ】
もしかしたら夢じゃなく遠い遠い日の事かも知れない
【私は動物じゃない】
不思議と涙を流す映像が多い夢
【…してる…愛してる…】
壊れたラジオのように繰り返される言葉…
傍には海が見える
そして緑の木々に反射する太陽の光
傍には白い建物も見える
俺…
ここに行きたい…
『ん…』
『あ、おはよ! 頭は大丈夫?』
奈穂…?
そっか、本当にベッドで寝ちゃったんだ
『悪い、コーヒー冷めたよな…』
『ううん、入れ直してくるね!』
奈穂は笑顔を見せて立ち上がる
しかし俺に腕を引っ張られてベッドに倒れてしまった
『コーヒーなんて後でいいよ…』
『う、うん…』
耳まで真っ赤に染める奈穂
そんな奈穂にそっと唇を重ねる。
『…ッ…電気…消して…』
明かりを消した部屋を月明かりだけが照らす
背中に腕を回し、ワンピースのチャックを静かに下ろすとピンク色の下着が姿を見せた
『今日…真っ直ぐ帰るつもりだったから可愛くないの…』
隠すように覆う奈穂の手をそっと離し、胸元に唇を着ける
『…んな事ない… すごい可愛い…』
どうしてこんなに可愛いんだろう…
誰にも触れさせたくない
自分だけのものにしたい
あんなに嫌いだったはずなのに…
奈穂に嫌われたって、ダメージなんて無いと思ってたのに…
今、こんなに奈穂が愛しい
『寝てなきゃ駄目だからね!』
『…はい…』
珍しく強引な奈穂の気迫にやられ俺は素直にベッドに寝転んだ
せっかくだしコーヒー来るまで寝るか…
昨日、寝るの遅かったしな
そう思うが早いか、意識はフッと遠退いた
そして夢を見た
【名前、トラにしなよ】
もしかしたら夢じゃなく遠い遠い日の事かも知れない
【私は動物じゃない】
不思議と涙を流す映像が多い夢
【…してる…愛してる…】
壊れたラジオのように繰り返される言葉…
傍には海が見える
そして緑の木々に反射する太陽の光
傍には白い建物も見える
俺…
ここに行きたい…
『ん…』
『あ、おはよ! 頭は大丈夫?』
奈穂…?
そっか、本当にベッドで寝ちゃったんだ
『悪い、コーヒー冷めたよな…』
『ううん、入れ直してくるね!』
奈穂は笑顔を見せて立ち上がる
しかし俺に腕を引っ張られてベッドに倒れてしまった
『コーヒーなんて後でいいよ…』
『う、うん…』
耳まで真っ赤に染める奈穂
そんな奈穂にそっと唇を重ねる。
『…ッ…電気…消して…』
明かりを消した部屋を月明かりだけが照らす
背中に腕を回し、ワンピースのチャックを静かに下ろすとピンク色の下着が姿を見せた
『今日…真っ直ぐ帰るつもりだったから可愛くないの…』
隠すように覆う奈穂の手をそっと離し、胸元に唇を着ける
『…んな事ない… すごい可愛い…』
どうしてこんなに可愛いんだろう…
誰にも触れさせたくない
自分だけのものにしたい
あんなに嫌いだったはずなのに…
奈穂に嫌われたって、ダメージなんて無いと思ってたのに…
今、こんなに奈穂が愛しい