■罠
○Side 奈穂

裏庭…

『おかしいなぁ…』

ベンチに座って呼び出した相手を待つが、相手は一向に現れない

『洋くん… どんな人に告白されてるのかな…』

可愛い人だったら嫌だな…
そう思いながら空を見た

その瞬間、後ろの植え込みから大きな手が伸びてきて、私は口を押さえられた

『お待たせ!』
『…ッ…』

見た事もない男…
2人もいる…ッ

『ホントに相模が1人で来るなんて驚いたなぁ』
『あいつの計画も大したもんだな!』

あ、あいつ…?

わけの解らないまま、引っ張られるように植え込みに引きずり込まれる

1人は私の腕を掴み、もう1人は足を割って入る

『よッ…洋くん!!』

屋上に向かって叫ぶ私に男達は嘲笑う

恐い恐い恐い
それだけが頭に浮かび消える


『何だか解る?』

足元にいる男が私にある物を見せる

白い錠剤…?
何だか解らなくて首を横に振った

『気持ち良くなれる薬、こうやって使うんだよ…ッ』

男はそう言いながら私の下着に手を入れ、渇いた胎内にそれを埋めた

『い……ッたい…』

そのまま薬を溶かすように指が中を掻き混ぜる

『おい、動画撮っとけよ? それが約束なんだから』
『お、おう!』

手を掴んでいた男はピンク色の携帯を取り出して動画を撮り始めた

『やッ…! やめて…ッ』

嫌なのに…
気持ち悪いのに…

体が熱く疼く

『カマトトぶってんなよ? あいつの女なら毎日ヤリまくってんだろ?』

男はニヤッと笑いながら出し入れする指を1つ増やす

『もッ……やめて…ッくださ…』

熱い…ッ
体が…下半身が熱くて…ッ

正気でいられない…