私は金髪男子を無視して扉を閉めて屋上へと足を踏み入れた。



屋上は風が気持ちいいし青空がきれい。


昼の空は好き。


でも夜の空は嫌いだ。



いやな思い出が一気に思い出されて哀しくなる。












「お前俺のこと知らねぇわけ?」


『知らない。興味ないもん』


「興味あるないじゃねぇだろ。学校にいれば名前と顔くれぇは嫌でもみんな覚えてるよ」


『学校一の不良ってとこ?』


「まぁな。樋田克ってんだ。」


当たり前だが名乗られても私には覚えがない。