『あっはい。行きましょ』

永田亮輔のことを無視して私は踵をかえして歩き出した。


だけどその歩みはすぐに私の腕を掴んだ手によって止められた。



「待てよ!このおっさんと知り合いなの!?」


そう。永田亮輔によって止められたんだ。


『だからあんたに関係ないでしょ!!』



私は永田亮輔の腕を振り払った。


そして足早に30代の〟おっさん″をおいて再び歩き出した。







「あんたさぁ遥香のなんなんですか!?」


「遥香ちゃんの知り合いだか知らないけど他人の人間関係に口出すんじゃないよ」



そういったおっさんは
足早に進む私に追いつき、手を再び腰にまわした。