確かに俺たちは幼なじみ。 …だけど 『…俺はお前を幼なじみと思ったことは一度もない。』 「……え?」 俯いていた顔をあげると困惑した、悲しそうな顔。 『俺は麻衣が好きだ。小さいときからずっと。幼なじみとしてじゃなく、一人の女として。』 「……」 こんなこと言うつもりはなかった。でも悔しかった。幼なじみとしてしか見られていないことが。 .