笑ってる照大。
それに泣きたくなる。
どうして、痛みを隠そうとするの?
どうして、ムカつくとか腹立つって言わないの?
「…照大は強いね。」
聞こえないように呟く私は、弱い。
何も出来ない無力な高校生でしかなくて。
出来ること言ったら、二つくらいしか無い。
「どうして?」
「なんか色々あるらしくて。俺は一年だし、二年生が代わりに出る事になった。」
「絶対、照大の方が上手いよ。」
そうかな、と曖昧に笑う。
空はもう真っ暗。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…