学校に着いた私は溜め息を吐いた。 「どーしたの?溜め息なんて吐いちゃって。」 「百合(ユリ)ちゃーん…。」 仔犬の如く百合ちゃんにすがりつき私はうなだれた。 教室の半分以上の席は、登校した生徒で埋まっている。 その中には、派手な金髪の静綺が机に突っ伏して眠っていた。