聖は酷い。 でも、言うことを聞く先輩も先輩だと思う。 それとも断れない何かがあったとか…? それはあり得る。 「何してんだ?」 上から降ってきた声に顔を上げると、静綺が居た。 金髪が夜の闇に映える。 「朱月先輩が、家に居て。聖と話してて。そしたら…私がフられたのは聖が断れって言ったからみたいで…。」