夏の終わった夜は、もう肌寒くて、すぐに冬が来ると報せる。

冬は嫌い。

寒くて冷たくて寂しくなるから。

「…あ…。」

公園まで来て頬が濡れているのに気付いた。

誰も追ってきていないことにちょっと寂しくなるけど、誰に追ってきて欲しいかも分からない。

だったら、誰も来なくて良かったのか…。