心の傷は見えないから。

百合ちゃんと私の傷の深さは違うかもしれない。


「そーゆー、面白くは無い話。」


道の分かれ目に立つ。

ここで、百合ちゃんと分かれる。


「話してくれてありがとう。」


そう言うと、目を丸くして百合ちゃんは笑った。


「こっちこそ聞いてくれてありがとう。」