テーブルの上に広がるのは、和食揃い。 「いただきます。」 私は箸を持ち、朝食を食べ始めた。 「桜嘉(オウカ)さん、どうぞ。」 その瞬間、襖の開く音がした。 「おはようございます。照大(ショウダイ)さん。」 「おはよ、静綺(シズキ)は朝飯いらないって。」 制服のネクタイを縛りつつ、照大は私の左の方に座る。