校門を抜けて靴箱がある入り口あたりでウロウロしている。 待っていると、話し声が聞こえた。 「神原くん。傘無いのー?」 神原って照大のことだ。 声のする方を見ると姿がある。 女の先輩みたいで、弓道の道具を持っていた。 入るのかな…と照大を見ら目が合う。 「いいです、迎えがきたんで。」 そう言って、こっちに走り寄った。