「頭痛い…。」

「頭痛薬なら持ってるよ?」

違うの、百合ちゃん。

内側じゃなくて、外側の方。


「今日は居るね、水島。」

「…ね。」


派手なグループの中に入っている静綺は、笑っている。

結局、何も聞いていないし何も言っていない。


「そういえば、いつか水島も夕方にコンビニに来たよ。」


日誌を書く手が止まる。

百合ちゃんは、私の方は向いてなくて静綺の方を見ていた。


「声かけたんだけど、桜嘉と一緒に居る奴ってことしか分からなかったみたい。『あぁ』って言って行っちゃった。」