恋人も居ないクリスマス…。

溜め息を吐きながら、寝返りを打つと落ちる。

煩いって、照大が言ってくる気がした。




あっという間に照大の学校の試験も、私の学校の試験も終わる。

ここの田舎は、雪が降るのも早い。

雪の降りそうな重たい灰色の雲を見ながら帰る。

百合ちゃんはバイトだと言って、先に帰ってしまった。


「あ、先輩。」


朱月先輩が私に助言をくれた時に居た場所に居る。

「久しぶりー。」

「お久しぶりです。」

「オーカちゃん待ってたんだ。」