日本間に戻ると、もうコタツが出されていた。

ぬくぬくと入りながら、英訳を説明する。


「傷、大丈夫か?」


東仲さんが蜜柑を出してくれて、皮を剥いて食べる。

照大の言葉に大きく頷く。

本当は、英訳よりもこっちが本題だったんじゃないかと思う。

照大は優しいから。


「私は期末の方が心配だよ。静綺みたいに親に呼び出しされたらと思うと…。」

「あいつ、最近携帯鳴りっぱなしだよな。親じゃなくて女じゃないか?」


その言葉に暫し固まる。