この後、私がトイレに行った時だった。


「胸が大きけりゃあ、イイってもんじゃないでしょう?」


 女性の、少し大きめな声が響いて会話が止まった。


 飲み会に来ている私たち一同とは違う顔の女の子が1人、部屋に入って来る。


「え!?」


 シーは食事の手を止め、女の子に注目した。


 黒のTシャツにシルバー柄の短パン。


 薄ピンク色の生地で七部袖のジャケットを羽織ったスタイルで、全体的にスリム体型をしている。


 足は細いし、とてもキレイな人だ。


「おま…」


 立ち上がる雅治。


 表情を固くし、やけにソワソワし出した。


「へれなー、アンタも来たんだぁ」


 嘉手奈さんが嬉しそうに女の子に話しかけた。


 綾子さんが声をかける。


「ねー、今日は来ない予定じゃなかったの?」


「うん、ちょっとね」


 女の子は嘉手奈さんや綾子さんと親しいようである。


 ケンジやモンキーも気軽に接する事から、4人全員と親しいのかな?