あれから三日後の夜、私は桜輝の家にいた。


「百合。今日は帰らないで?」

ベッドの上に二人で座っている時、急に桜輝が私の肩に頭を置いて甘えてきた。

「明日学校だよ?」


私達は高校三年生。
学校はできるだけ休みたくなかった。

「一緒に休もうよ?」


桜輝のその少し潤んだ目に負けて、私は桜輝の家に泊まって、明日の学校を休むことにした。