「な、なんで!?なんで谷岡先輩が!!??」


『俺、保健委員だから』


「あっ…あたし貧血起こして寝てたんだ」

『まだ、寝たら??』


「は、はぁ………」


『俺はトイレに行ってこようっと…』


そう言って谷岡先輩はイスから立つと
トイレに向かった


ベッドで寝ているあたしは
そっと体を起こした
ふと谷岡先輩の足元に目がいった


……………


谷岡先輩のスリッパには
雪村 と名前が刻んであった……


「えぇ…うっそでしょ…」


これが夢であってほしいと
海はただ願うばかりだった。


「あぁ…また貧血が…」


【END】