「なーなーしんじの部屋ってどこだよー」
俺が叫ぶようにして聞く。
「…もっと静かに聞けないのか?」
しんじが逆に聞いてくる。
「うん。聞けない。俺静かって嫌いなの。」
俺が真顔で言う。
「…はー…あそこ。」
そう言って、一つの扉を指差す。
その扉は木製で、今にも壊れそうなつくりをしていた。
「…ふーん…。」
俺はそう言って、しんじの手を振り解き、扉を押し開ける。
「ゲッホゲホ!!!何だよ!?この部屋!?ちゃんと掃除してんのか!?」
俺が叫ぶ。
「そう言うお前の部屋は掃除してんのか?」
―ギクッ―
(そ、それは…)
俺の目が泳ぐ。
(ん…??待てよ。今の声…誰だ?)
俺が、部屋の中をキョロキョロと探る。
「ここだよ。ここ。」
(ん???)
俺が2階を見る。
2階は、半分しかなく、ここからだと丸見えになっている。
「あ。りょう。」
俺が呟く。
まあ、もともと声でけーから、呟いてるいきじゃねーけど…
『……』
ランプルが何も言わずに、軽くりょうを睨みつける。
「クスッ。ランプル。久しぶりだな。」
「へ?」
りょうの声にいち早く反応したのが、俺だった。
「あへ??何で???ランプルって、普通の奴には見えねーんだろ???」
俺がランプルとりょうを交互に見ながら、聞く。
『……何でお前らがここに居る?』
ランプルがりょうを睨みつけながら聞く。
「おいおい…俺は無視かよ。」
俺が軽く文句を言う。
「どうしてって…俺らの学園だもん。」
りょうが笑いながら言う。
…と、同時にランプルが固まる。
「…れ?言ってなかったか?」
しんじが後ろから聞いてくる。
(…俺ここで叫んだらKYになる…)
『言ってねーよ!!!』
ランプルたち3人?(2人と1匹)が会話をしている間に、俺が荷物を片付ける。
「ゲッホゲホ…それにしても、埃すげーな…」
俺が独り言のように(独り言だけど。)呟く。
「…ナイトー。ここの学園に居るって言ってたよな?今、どっかに居るんだったら、出てきてくれん?」
俺が回りを見回しながら言う。