「いや...あの、遠慮しまっ...ぃた!」

どうやらナンパされている子は相当ドジらしい。

舌をかんでいた。

「かわいー。ね、朔ちゃん。一緒に回ろうよ。遠慮は要らないって。」

と、片方が女の子の手を掴んだ。



“朔ちゃん”?


オレが女の子の顔を見ると


それはまさしく

あの

ドジな副会長

安西朔だった。