《秀平side》

「秀平!次、交代だから好きに見てきていいぞ。」

クラスメイトに声をかけられ、
ずっとクレープを笑顔で売り続けた俺は

恥ずかしいエプロンと帽子を脱ぎ

一息ついた。

「秀平、周りにいこうぜー。」

と、友人の坂下鈴(サカシタレイ)に言われ

「おう。」

と言うと俺達は教室から出た。

すると教室の目の前で

広町ではめずらしい『チャラ男』2人組みがいた。

そして、

「かわいいねー、俺達案内するよー?」

みたいな感じで声をかけていた。