上から覗いてくる顔は、
恐らくこの学校の女生徒。

それが現在のでは無い事は、
誰が見ても明らかだろう。


全貌が見えた少女の顔は、
血に塗れていて、
髪と同じく真っ黒な目以外、何も見えない




逆さまの少女は、
そのままゆっくりと下りてくる。

髪が地面に向かっていなければ、
下から出てきているかのように自然な動きで。



そのまま上半身を現した少女は、
手をこちらへ伸ばし、
そしてドアの端へと手をかけた。


開けるつもりなのか?!


それに対して、
俺はドアを押さえつけ、
開かないように全力をかけた。