「りんーっ大丈夫だったあ?」

「うん」

「あれ?りん保健室行ったの?」

「え、なんで?行ってないよ」

「絆創膏張ってるからさっ」

あ…

そういえばさっき須藤君から貰ったんだ

「これはねっ…」

でも、なんか言いたくない…

須藤君が、優しい人って事知られたくない

え、でもなんで…

「ん?」

玲奈が不思議そうな顔をしている

「あっ、いやっ、通りすがりの男の子に貰ったんだ」

あえて、通りすがりの男の子にしてみた

「へえ、男の子かあ!優しいね!へえ~」

玲奈は、すごい感心している

もし

…もし

その男の子が須藤君って言ったら惚れるかな?

なんか嫌だなあ

「どした?」

「なっ、なんでもないよ」

なんかモヤモヤするなあ