今は、ちゃんと目が合った

須藤君が笑った

私も笑った

「はい」

そういって須藤君から何か渡された

…絆創膏だ

「ありがとう…って、こうゆうのって普通逆だよね?」

「逆も何もねえよ、血出てんだから張っとけ」

ドキッ

「…ありがとう」

言い方は、少しキツイけどなんだか優しい…

ドキッ

さっきから胸がドキドキする

「これは、なんだろう」

「は?それは、絆創膏だろうが」

「いや、違う」

「は?」

「ドキドキするの、さっきから」

…………

須藤君は、呆然としている

「…好きなんじゃね?」

「え」

「俺の事が」

「そうなのかな?」

「はっ?今の冗談だしっ」

「え?」

須藤君は、顔を赤くして戸惑ってる

「お前って、思ってる事なんでも口に出すんだなっ、ある意味すげえよ」

「んー?」

「んまあ、いいや、じゃあな原田」

ドキッ

そう言い残して、校庭に戻って行った

今原田って…、

私の事原田って言った

私の胸がまたうるさい

これは、なんでしょうか

ただ単に、絆創膏を貰って嬉しいからときめいたのでしょうか