委員会も終わったし、帰ろうとしたその瞬間。

「かわいいー!!」

そういって誰かに抱きつかれた。

「きゃっ!!!???」

えっと…
誰だっけ??

確か…

「千紗先輩…?」

そう抱きついてきた人。
笹山千紗[ササヤマチサ]、中学3年生。

「りんちゃんかわいい♥」

語尾にハートつけないで下さい。
てかまず…

「かわいくないです」

「りんちゃん贅沢!!」

いや、知りませんって。
そんなやり取りをしていたら、

「お前らキモくね??」

は、キモいだと??
いや、まあキモいけど。

「槌田!!」

うわ出たよ…。

「うっさい、バカ健」

「望月てめー」

あ、切れちゃったよ…。

「健…?短気は損気だよ??」

わざと挑発して遊んでみる。

「…。」

あれ…?
黙ちゃった??

「陸ワイフ!!」

陸ワイフ…??

「なにそれ??てか何故に陸??」

ちなみに陸ってゆうのは西崎陸[ニシザキリク]
私の元彼…で中学1年生だ。

「ワイフって奥さんって意味♥」

健が笑いながら言う。

陸ワイフ=陸の奥さん…。