「うわぁ〜ん…怖いよぉ〜、ママァ〜」

昼寝の最中だった、元気は突然の大きな揺れに脅えていた。

その元気のもとに、立つ事さえ困難な状況を克服して母親が駆け付けた。

「大丈夫…大丈夫だからね。」

泣きじゃくる我が子を、自らの身体で覆いつくすようにしっかりと抱き、安心させるように穏やかな声で、
“大丈夫よ”
を繰り返したのだ。

その声に震えがあろうとも…………。