我が子の、澄んだ瞳を見つめているうちに、魅麗は、素直な気持ちになっていった。

素直に話せる気がした。

魅麗は、静かに口を開いた。


「パパはね、素晴らしい人なんだよ。画家さんなの」

「画家さん?」

「そう。画家さん。絵を描くのが、とっても上手なのよ」

怜(ユウ)は、目を見開いた。

「何の絵を描くの?」

「沢山沢山あるからね。そうだなぁ」

魅麗は、怜(ユウ)がわかるように、わかりやすい言葉を考えた。

「お星さまの絵」

「お星さまぁ」

怜(ユウ)は、目を輝かせた。

頭の中で、想像をしている怜(ユウ)の様子を、魅麗は、どんなふうに想像を広げているのだろうと、わくわくしながら、見守っていた。