「あっ…麻美!」 思わずおいかけて行った杏里。 …―残されたあたしと里沙の間に沈黙が流れる。 「…里沙…大丈夫?」 …とりあえず声をかけてみた。 本気で友達のことを考えたことのないあたしは、どうしていいかわからなかった。 「…里沙、まだみんなと遊びたかっただけなの……」 泣きだしそうな里沙。 「前みたいにずっと楽しくしてたかったの…っ」 「里沙…」