図書館にはすでにたくさんの学生がいて、張り詰めた空気の中勉強していた。


4人掛けテーブルの1つに空席があったのでそこに座る。



ふと前をみる。



(…あっ!)


芦高の制服を着た男子生徒が、既にぎっしりと文字が書いてあるノートに、分厚い参考書を見ながらさらに何かを書いていた。



芦高生(お姉ちゃん以外)がそばにいると、何となく緊張して気が引き締まる。


そして、異様に集中できる。



(…ラッキーじゃん♪)



あたしも自分の勉強道具を広げた。