「なぁ…」

急に中島が真剣な声を出した。

「何??」

中島の真剣な瞳に私はドキドキしてしまう。
中島は頭にあった私の手を握る。

「もし………対抗リレーで一位を取れたら、矢野に話したいことがある。」

私は動くこともできずただ中島を見つめていた。

「だから、見ててくれ。」

「うん…」

それから私たちはしばらく見つめ合っていた。