相手は悠大って、わかってる。


でも、何故か…


ドキドキして、体中が熱くなる。


て、手汗大丈夫かな。


なんて考えてみるけど。


ダメ。


ドキドキしすぎて…あたし、可笑しくなっちゃいそうだ。


そりゃ、元々可笑しいけど!


これ以上バカになったらどうするの!!


かぁぁ、と音が鳴ったかのように赤くなった顔を隠すように俯く。


悠大はあたしが「手」と言った意味がわかったのか、少し焦ったように手を放す。




「…わり」


「あ、うん…」