「愛未ちゃん、どうしたの?」


 看護師が部屋に入ろうとするがドアが開かない。電気が点滅する病室内には、踞る愛未が見えた。


「開けて、開けなさい!!」


 ドアを激しく叩く。


「<邪魔をするぅぅぅなあぁぁぁ!!>」


 ガタン!


「きゃっ!!」


 看護師の目の前に黒髪の少女の大きな白い顔が迫った。 信じられない光景に看護師は、尻餅をついた。


「う゛ぅ、ぅぅぅ」


「愛未ちゃん、愛未ちゃん!」


 ドアを叩き続けると突然開いた。点滅する電気の下少女を見る。