「守李。もう一度、椎名司に会う。明日の朝、椎名司に生徒会室に来るように伝えとけ。…これは命令だ」
そして「拒否した場合は、死あるのみ。“翼龍総長命令”とでも言っとけ」とも付け加えた。
「あいよー。りょーかいさぁ」
そんな俺に対して守李は楽しそうに笑う。
このセリフをもし壱夜が聞いていたら、「お前も鬼畜だろ」って優等生スマイルで突っ込まれるだろう。
アイツと学校が違ったのがせめてもの救いだな。
小さく咳払いして、守李と別れた。
この後、雛乃を学校まで迎えに行き家までちゃんと送り届けた。
こんな時、毎日送迎してよかったと思う。