“強い”という単語にニヤリと口角が上がってゆくのがわかる。


久しぶりに面白さと同等かもしれないと旋律を覚える。


壱夜も楽しみにしているだろう、と勝手に思った。



「そう言っても、その最年少が蓮夜や白雪壱夜に勝てるっていう見込みはあまりないけど」



「だって、お前等バケモノみたいに怖いからぁ」と肩を竦めた。


どいつもコイツも人の事をボロカス言いやがって。


最年少で総長になったなら、実力はそれなりに有るはずだ。



「あ、もう一つわかった事あった」



フッと生都の顔付きが変わった。