一刻も早くあのケバイ女達から離れたくて生都が居た教室を離れ、空き教室に入った。



「俺、お前の鼻を疑うわ。あんな臭い中、よく呼吸出来るな」


「俺様の女好きナメんなよぉ」



ケラケラと笑う生都に思わず溜め息を吐きそうになる。


本当にバカだ…コイツ…飽きれるくらい…。



「で、新しい情報仕入れたんだろ。簡潔に且つ詳しく言え」


「はいはい…えっと、最近出回ってる噂なんだけどぉ……」


「…最年少で総長になったとかいう奴か?」


「そうそう、何でも物凄く強いらしいよぉ」


「へぇ…面白そうだな」