2-C と書かれた教室まで辿り着くと勢いよくドアを開けた。
中に居たのは女を周りに侍らせながら微笑むピンクブラウン色の髪の男。
この部屋とういうか、コイツの居る部屋は女の香水や化粧の混ざった匂いが気持ち悪りぃくらいする。
コイツも俗に言う“女好き”。
つか、アイツは…雛乃なら、こんな匂いしないけどな。
「…生都」
「あぁ、わかってる。…ちょっと、ごめんよぉーみんな。今から生徒会長様との大事なお話しあるから、抜けるねぇ」
生都はわざとらしく悲しそうな表情を浮かべると女達は明らかに残念そうな顔を浮かべた。
匂いに耐えられなくなった俺は先に教室から出ると「すぐに戻ってくるからぁ」と生都が言いながら出て来た。
生都の話し方は独特で何故か若干訛っている。