「…しいて言えば…守李の本質発揮というところか」



やれやれといった肩を竦める素振りでテルは「やっぱり」とだけ呟いた。



「俺は今から一度教室に戻る。情報網から連絡が来たんでな。テルはどうする?…つか、そこのガキ共!人の話し聞きやがれ」



俺が怒鳴りながら黒い笑みを浮かべると統葉と守李は素早く正座をした。


守李と統葉を見ていると、まるでガキの子守をしている気分になる。


一度、躾し直さないといけないらしい。



「俺は臣に電話するから、待ってるー」


「めんどくせーし、疲れた。俺は寝る!」


「俺は女の子と約束あるから」


「ん。くれぐれも喧嘩するんじゃねぇぞ、守李と統葉。…テルもほどほどにしとけ」



「あーい」とガキかと思わせる様な生返事が返ってきて小さく溜め息を吐きながら生徒会室を出た。