「そっ、そんなっ!…すっ…すみませんでした!!今回は見逃してください!!!」



急に土下座を始めた椎名に守李は汚らわしいモノを見る様な目で嘲笑った。


つか、土下座したって壱夜に言ったら絶対、あっちの椎名に土下座させようとしそうだな。



「“今回”か…。どっしよっか、蓮夜?一応、指導する?あ、いろんな意味で」



ニヤーっと不適な笑みを浮かべる守李に「ちょっと待て」と声を掛けた。



「次、この学校の秩序…いや、この地域で何かしてみろ…。確実に潰すからな」



「この地域からも追い出してやる」とも付け加えた。



「はっ、はいぃぃ!!」


「あ、俺等の事バラしたりー逆らったりした場合も一緒だから。……全員約束出来るよな、あぁ゛?」



不良共は途中から地を這う様な低い声を出した守李にビビり、コクコクと勢いよく首を振って答えた。