『……蓮夜も鬼畜やなぁ』



ボソリと聞こえた臣の呆れた声。



「俺は壱夜ほどじゃねぇ。つか、用件」


『おん、そや。壱夜が今日なぁ、白桜で悪戯してた不良のガキ等とリーダーの椎名隼を絞めたん。でなっ、でなっ!その時の壱夜の極悪非道、鬼畜にあのドSの顔っ……』



途中まで楽しそうに話していた臣の声が途切れた。


臣のヤツ、壱夜が居ないと践んで極悪非道とか言うからだ。


壱夜は抜かりの無いヤツな訳で、下僕の分際で文句を言ったら制裁を加えられるだろう。


安易に予想のつく事なのに、何故か学習しない臣に溜め息をついた。


向こう側で臣のギャーっと断末魔が聞こえた後、『朝ぶりですね、蓮夜』と爽やか真面目キャラで話す壱夜。