物思いに耽っていると学校に着き、教室ではなく生徒会室に足を運ぶ。


そして生徒会室のドアを開けると真っ先にソファーへと崩れ込む藍色の髪の男が一人。


ソッとソファーに近付き、男の襟を掴んで伏せていた顔を無理矢理起こした。



「おい、守李…何寝てやがる」


「…ん…あ、おはよー蓮夜」



気を抜けば、すぐに閉じてしまいそうな瞼から覗く漆黒の瞳。


目を擦る藍色の髪に男、守李に一つ溜め息を零す。



「守李…生徒会室はお前の部屋じゃねぇって何回言えばわかんだよ」



眠そうにしながら「ん、りょーかーい」とニッコリと返事する守李はマイペース。


守李が自分のペースを乱すことは滅多に無いし、こんなんで何故、副会長が務まっているのかも知りたいのが現状。