壱夜と雛乃を白百合学園へと送り届けて、壱夜と別れ、それぞれの学校へと向かう。


キャーキャー騒ぐ女の声に顔を顰めながら、学校へと足を進める。


壱夜の通う白桜学園に比べてガラの悪い、俺の通っている黒桜学園。


最近思うのは、黒桜の野郎共を野放しに、し過ぎたという事。


更生させ様と思えばすぐに出来る。


さすがに生徒会長の俺に逆らえるヤツはいないし、そろそろ、絞め時だな…。


まあ、白桜学園の場合は荒れだしたりしたら壱夜のことだ。


白桜の生徒会長という立場をフル活用して、白桜の生徒を潰して脅している様な気がする。


その事を言えば、確実にニッコリと黒いオーラを放ちながら訂正させようとするだろう、と安易に予想がつくから思うだけ。


アイツぐらい裏表の激しい男もいないだろうな…。