下校時間を知らせるチャイムの音で目が覚めた。



あたりを見てみるとすでに夕日が沈みかけていた。


「午後の授業は全部サボりだな…」


フェンスから離れ


欠伸を噛み殺していると携帯が鳴った。






――着信 黒川蓮夜――



なんだか嫌な気がして慌てて携帯の通話ボタンを押した。


「なんですか?一日に何回も電話してくるなんて珍しいですね」


気を紛らわすようにいつもと同じように敬語で話す。




「今日、変な情報が入った」


その蓮夜の一言に俺の眉が微かに動く。